日本通運オーストラリアでは2008年5月をもちまして、「輸入引越貨物における冷蔵庫の受託停止」をご案内させて頂きました。

環境問題における「悪玉」としての「フロン」に対する認知度は、1985年の「オゾンホール」の存在が発見されて以来、有害な紫外線増加やそれに伴う人体や動植物への悪影響が懸念される、という情報は広く知れ渡っていると思います。

この「フロン」とは、オゾン層を破壊物質とされる「CFC(クロロフルオロカーボン)」を指しておりましたが、日本を含む先進国は、モントリオール議定書に基づいて、1995年には生産及び消費が全廃となりました。その後、オゾン層破壊しにくい代替フロン「HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)」がエアコンや冷蔵庫等の製品のの冷媒等の目的で広く普及してきました。

ところが、代替フロンのHCFCやHFCにおいても二酸化炭素に比べ数百?1万倍以上の温室効果を持つことがわかり、地球温暖化への影響を懸念して規制されつつあります。
       

フロン生産及び消費の削減に対する対策は講じられておりますが、その実現に向けた道のりは険しいのが現実であります。エアコン、冷蔵庫、カーエアコンの冷却剤、更には、発砲剤、溶剤、エアゾール噴霧剤としても様々な用途に身近に活用されております。

今までも規制はあったもの運用上、引越貨物として、冷蔵庫をオーストラリアへ持ち込むにあたっては、特に問題になっておりませんでしたが、オゾン層破壊、地球温暖化等の環境問題の見地から、「HCFCやHFC」の使用製品に対する輸入規制の強化が近年、行われております。

検疫検査場にも事前にライセンスを取得せずに各海外から持ち込まれた冷蔵庫やエアコンが許可されず、また、処理されずに、数十台と放置されているのも事実であります。

冷蔵庫を海外から持ち込む場合、The Department of TheEnvironment, Water, heritage & the Artsからのライセンス取得が必要となります。尚、ライセンスの取得には3000ドルという高額な費用と複雑な手続きが必要となります。

関連リンクはこちらをご覧下さい。
環境省輸入ライセンスについて

尚、輸入引越貨物における「新品のもの」に対しての申告が税関により厳格化されております。

別送品として持ち込まれる品物に対して、お客様ご自身が12ヶ月以上所有し、且つ使用しているものでない限り、「新品」と定義され、申告義務が発生致します。
その場合、現地別送品通関書類である、B534フォームのセクション5に記載し申告します。B534フォームに記載頂いた内容に基づき課税対象となりますが、申告をしなかった場合は、罰金が課せられることがありますので、注意が必要となります。

オーストラリアでは、検査官や審査官の「裁量」により、左右されることが多々あります。確かに、検疫検査、税関でも当てはまるのは事実です。然しながら、廃棄処分費用や罰金等、思ってもいなかった費用が発生したりすることは、避けたいものです。

オーストラリア日本通運
シドニー支店引越課