ワインのスクリューキャップは何故?コルクより主流になってきているかご存知ですか?
先日、有力チェーンの酒屋で陳列されているワインを見て、ふと疑問に思ったので、ちょっと調べて見ました。

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ワインというと「コルク栓」、そして栓を開けるのは「コルクオープナー」。ワインは、コルクを通して酸素が入るからワインは美味しく熟成されるといった「固定概念」はありませんか?ワインボトルのクロージャー(栓)として長く伝統的に使用されてきたコルクの代わりに、近年、「スクリューキャップ」を使用するワイナリーが世界的に増えてきています。

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オーストラリアワイン業界は、こういった伝統的な形式にこだわらず、品質保証と便利さを追求し、次から次へと「固定概念」を覆しております。オーストラリアでおなじみのカスクワイン(Bag-In-Box)と呼ばれる箱型のワインも、ワインが長持ちし気軽に楽しめるようにオーストラリアで生まれ開発されたものです。1970年代から30年にわたり、その是非を巡ってワイン業界、専門家やワイン愛好家の間で関心を集める話題の一つとなってきた「スクリューキャップ」は、2000年ごろ以降からオーストラリア・ニュージーランドのワインの造り手によってスクリューキャップ普及に対するムーブメントは加速されております。

清涼飲料では、シンプルで安価な為、スクリューキャップは広く急速に浸透されたが、ワインに関しては、「コルクの伝統」に負け、スクリューキャップの技術的な優位性を消費者に説得するまでには長年の造り手の挑戦があったようです。「造り手が意図した品質、ワインのフレッシュな風味を維持するには、スクリューキャップしかない!」というワインの造り手が世界的に増えてきているのは事実です。世界に流通しているワインの内、5?7%の割合で「ブショネまたはcork-tainted」と呼ばれるコルクダメージ(汚染臭)が発生していると言われております。また、天然素材でもあるコルク栓はその品質のばらつきにより、熟成度合いがボトル毎に異なってしまう、いわゆるボトルバリエーションの元ともなっています。

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ブショネとは、ワインの香りを台無しにするモレキュール2、4、6トリクロロアラニソール(略称TCA/カビ臭)という臭いを放つ成分がワインに入って汚染することによっておきます。このTCA汚染は、コルク栓使用のワインの5%?7%がワインの味に何かしらの影響を受けていると言われている。特に、リースリングのワインはTCA汚染の影響を受けやすい品種であり、スクリューキャップを使用するほうが、ワインの酸化もTCA汚染も防ぎ、よりフレッシュであると既に検証されている。このムーブメントは、リースリング使用を機に、他の白ブドウ品種にもスクリューキャップの使用が拡大している。

今のところ白ワイン用のクロージャーとして浸透しつつあるスクリューキャップですが、熟成のデータの結果次第では長期熟成タイプの赤ワインへの採用も現在、醸造家により、検討されています。しかしながら、コルクを通して酸素が入ることがワインの「熟成」に繋がり、高く評価される赤ワインには、熟成の進行速度(プロセス)についての疑問はまだまだ議論の余地ががあるようです。

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ワイン用のスクリューキャップであるステルヴァンキャップ(Stelvin)は、ワインのフレッシュな風味を保つ為、アルミニウム素材のアウターの中に研究開発されたライナーが詰めてあり、そのライナーの構造はワインの液面に接する方から、<1> 80ミクロンの厚さのニュートラルPVDC(ポリ塩化ビニリデン)フィルム、<2> 19ミクロンの厚さの金属の錫箔(すず/Tin)の薄いシート、<3> 2ミリの厚さのポリエチレン製の詰め物の三層で出来たとても「密閉度」の高いものです。

更に、スクリューキャップの利点は、それは便利であることです。開けやすく、一度開けたときも、新鮮さを保ち保存できる。こういった、品質保証、便利さ、技術開発などの種々の優位性により着実に消費者に普及していくのではと思われる。然しながら、各国々の国民性や歴史的経緯をみると、「コルク」vs「スクリューキャップ」の戦いはまだまだ続くでしょう。

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